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- ㈱音元出版のAV/オーディオ/ガジェット情報サイト「Phile-web」(2016年5月23日版)
2016年4月12、16日 Bst
歌譜喜の2ndアルバムである「JORD」の録音もまた、1stアルバム「GENE」と同様、深夜のレコーディングとなりました。今回は北欧の楽曲、しかもほとんどが民族音楽ということで、普段スタジオではなかなか聴かない歌い方、声をたくさん録音しました。歌詞らしい言葉はなく、スキャットやヴォカリーズばかりの楽曲もあります。まるで楽器の演奏を聴いているような音・響きも多く、「声」という楽器の幅の広さ、面白さを感じました。
今回は、1曲の中でもソロがあったり、メンバーそれぞれが全く違う演奏をする楽曲が多く、レコーディングしていて感じたのは、メンバー一人ひとりのクオリティの高さでした。
発音を直したり、そろえたり、ピッチを確認しあったりしながら、繰り返し録音していく過程では、ソロを歌う人が何度も同じ箇所を歌うことにもなったりするのですが、その度に本当に「今回のソロも良いテイクだなぁ」と思えるのです。その安定したクオリティの高さには驚かされました。
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「Brermarsj fra Sorfold」の最初のソロは、谷本さんを一人残して、他のメンバーはコントロールルームで聴くことになりました。ご本人はブックレットにもあるように、かなり寂しかったようですが、歌はほぼ1発OKでした。その、ProToolsが回った途端に、スッと音楽に入り込んで歌い上げる姿に、コントロールルームにいた全員が感動したのが印象的です。
そして、歌譜喜といえばやはりすごいのが全員が声を合わせたときの倍音の多さです。
コントロールルームでラージスピーカーで聴いていると、頭の中が音で満たされていくような、倍音に包まれる瞬間が何度もあります。
ハイレゾで、できることなら5.1chサラウンドで、是非あの感覚を味わっていただきたいと思います。
作品紹介にも書きましたが、聴けば聴くほど、また聴きたくなる楽曲ばかりです。
じっくり味わっていただければ嬉しいです。.
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