本作は、作曲家として映画音楽やドラマ音楽を数多く手がけてきた平井真美子の21本目になるサウンドトラックアルバムである。
原作がある映画やドラマなどにおいて、彼女が最初に音楽を担当したのが重松清の舞台であった。その後11年の時を経て、再び重松の世界観を表現することに挑んだのが今作である。
彼女が制作の中で一貫して見つめてきたのは“希望”、その裏にあるもの。心情をメロディで表現することを得意とする彼女だが、今回はまっすぐな気持ちだけではなく、閉塞感、漂いの時間、誰もが抱えたことがあるような複雑な心情をも音楽に昇華し、聴く者の心に物語を描かせる。その表現には、久石譲氏のエンジニアを務める浜田純伸や、「fox capture plan」のドラム井上司、若手ギタリストの佐々木貴之らの参加もあり、エレクトリカルで異色なサウンドも取り入れた。全19曲を聴きおえた後に見える景色は、青空が一面に広がる“希望”に包まれた世界だ。

＜平井真美子コメント＞
ふと見上げた空、リビングの匂い、キッチンの灯り、玄関の扉の音、その音に耳を澄ますお母さん……。いつも見ている景色、愛おしい日常を音で紡ぎました。母、妻を失った家族が、欠けてしまったものを手探りで探しながら生きていく物語。つらいことがあって立ち上がれないときや弱さを見せられないときがあっても、いつか強く深く結びつく愛に辿りつけたら。そんな思いで作りました。

01. 希望ヶ丘の町
02. 美嘉のポテトサラダ
03. 藤村夫婦
04. 圭子のいない台所
05. 思い出いっぱい
06. 何をやっているんだ俺は・・・
07. それぞれの朝
08. この町で一緒にじじいになろうぜ！
09. 遠くにみえる探しもの
10. 酒とギター

11. 年下の先輩
12. 通学路
13. 親子揃って！
14. 気配
15. 希望ヶ丘の夕暮れ
16. ポテトサラダ
17. シアワセの空白
18. Boys on Hope Hill
19. 「希望ヶ丘の人びと」メインテーマ

WAV 48khz 24bit
flac 48kHz 24bit